テレワークや設計業務、現場作業所でのPC使用が当たり前になった今、「モニターの設置位置」が作業効率や身体負荷に大きく影響することをご存知ですか?
本記事では、人間工学と心理的快適性の観点から、モニター設置のベストポジションについて解説し、職種別に最適なレイアウトもご提案します。
■ モニター設置の基本ルール【人間工学に基づく推奨値】
項目 | 推奨値例 |
---|---|
モニターの高さ | 上端が目線と同じ〜やや下 |
視線の角度 | 正面より10〜20度下向き |
モニターとの距離 | 約40〜70cm(腕を伸ばして届く距離) |
画面の傾き | 垂直〜後ろに5〜10度傾ける |
長時間のデスクワークでは、目の乾燥・首肩のコリ・集中力低下の原因になり得ます。
出典:厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン
■ ユーザー別のモニター設置例
👷【現場監督・施工管理】
- 現場事務所、自宅で使用することが多いため、角度調整可能なアーム付きモニターがおすすめ。
- ノートPCの場合も、簡易スタンドを併用して目線の高さを合わせる工夫をしましょう。
🧑💻【設計者・CADオペレーター】
- 主モニターを正面に設置。
- サブモニターは**左やや下(目線より10~20度下)**の位置に。
- 両画面を交互に見ることで、目と首の疲れの偏りを軽減できます。
🏠【テレワーカー】
- ノートPC+PCスタンド+外付けモニターの組み合わせが最も快適。
- デスク天板の高さに注意し、椅子と目線を基準にモニター位置を調整しましょう。
■ おすすめグッズ
- モニターアーム:高さと角度の調整がスムーズで省スペース。私も自宅で使用最強!!
- ノートPCスタンド:アルミ製で安定感抜群。
- ブルーライトカットメガネ:目の疲れを軽減。
- チェア:長時間作業向け、姿勢保持に最適。
■ まとめ
- 目線より下に画面を設置することで自然な姿勢を維持できる。
- 首・肩・眼精疲労の軽減にモニター設置位置は非常に重要。
- 業種別にレイアウトを工夫することが成果と健康につながる。
📚 推奨参考文献とURL一覧
1. VDT作業者の身体的疲労感に影響する諸因子の検討
- 概要:VDT作業者の疲労自覚症状と関連因子を調査した研究。眼の痛み・疲れ、首・肩のこり・痛みなどが高い有訴率を示し、作業環境や姿勢との関連が示されています。
- URL:J-STAGEResearchMap+2J-STAGE+2J-STAGE+2
2. 人間工学の標準化:ISO 9241シリーズとその応用
- 概要:ISO 9241は、人間工学とユーザビリティに関する国際標準規格であり、モニターの視認性や作業姿勢に関する設計指針が含まれています。
- URL:FAプロダクツ 製造業のトータルソリューションFAプロダクツ 製造業のトータルソリューション
3. 製品・サービスの設計開発を支援する人間工学|人間工学の基礎知識4
- 概要:人間中心設計(HCD)のプロセスを示したもので、作業者の快適性と効率を高めるための設計指針が解説されています。
- URL:マーケティング支援ならイプロスJASA(一般社団法人 組込みシステム技術協会)+4マーケティング支援ならイプロス+4キカクルイ+4